第7回日本AS研究会学術集会

(平成9年10月18日 東京・全共連ビル)


  1. 著明な強直性脊椎病変を示し、RAおよび掌蹠膿疱症に伴う 骨関節症を合併した1例

    長谷川 潤(東京都都立府中病院・リウマチ膠原病科)

  2. 多関節に人工関節を行ったAS患者について

    三井 弘(三井記念病院・整形外科)

  3. 慢性関節リウマチと誤診されていた早期強直性脊椎炎の1例

    村田 紀和(国立大阪南病院・整形外科)

  4. 硬化性仙腸関節部病変とセロネガティブ骨関節炎の臨床的観察

    長井 侃(市立札幌病院・整形外科)

  5. 診断に難渋しているseronegative spondyloarthropathyの1例

    松吉 雄大(国立加古川病院・整形外科)

  6. 恥骨結合炎を初発症状とした大動脈炎症候群の1例

    荒居 聖子(東京大学・整形外科)

〔教育講演〕
 「強直性脊椎炎から多発付着部炎まで」

七川 歓次(滋賀医科大学・整形外科名誉教授)


  1. 慢性関節リウマチ類似の関節炎所見を呈した乾癬性関節炎の2例

    山村 昌弘(岡山大学・第3内科)

  2. 関節破壊を伴った乾癬性関節炎の3例

    松原 康秀(兵庫医科大学・整形外科)

  3. 乾癬性関節炎に人工関節を施行した2例

    南谷 千帆(名古屋市立大学・整形外科)

  4. 日本人HLA-B27陽性脊椎関節炎患者および健常者における HLA-DRおよびMICA遺伝子タイピング

    土屋 尚之(東京大学・人類遺伝学教室)

  5. A NEW HYPOTHESIS OF HOW HLA-B27 CAUSE REACTIVE ARTHRITIS

    Takashi Ikawa(大阪大学)

  6. HLA-B27陰性のreactive arthritius の2例

    鈴木 信吾(順天堂大学・膠原病内科)

  7. 日本人強直性脊椎炎とHLA

    今野 泰宏(東京大学・眼科)

  8. Behcet病関節炎およびHLA-B51陽性関節炎の検討

    松本 美富士(名古屋市立大学・第2内科)


シンポジウム 「炎症性腸疾患と関節・脊椎病変」

小林 茂人(順天堂大学・膠原病内科)
野口 光徳(東北大学・第3内科)
立石 博臣(兵庫医科大学・整形外科)
桃原 茂樹(東京女史大学・膠原病リウマチ痛風センタ−)
泉山 朋政(東北労災病院・リウマチ膠原病科)
八田 和大(天理よろづ相談所病院・内科)

〔印象記〕
 様々な病像を呈するASとその類縁疾患 (seronegative spondyloarthropathy)の症例報告やHLAに関する 血清学的・遺伝学的検討など、今回は内科医の発表が多く、 整形外科医が主体だったこれまでの会とはやや異なった雰囲気、 すなわち、より学術的に掘り下げられたものが(?)多かったよう ですが、病因解明や根治療法開発は「まだ、もうしばらくは……」と いったところです。我々患者が期待する新しい効果的な治療法に 関する演題もほとんどありませんでした。

 遠い親類ではあるものの明らかに区別される疾病である慢性関節 リウマチ(RA)とASとの合併症例が報告されたり(順天堂大学 整形外科にも一人)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクロ−ン病)と 脊椎関節炎は別のものなのか、それとも根底では同じものなのか、 はたまたどちらがどちらを合併したと考えれば良いのか……など、 それぞれの疾患の境界がますます不明瞭となってきたようです。 シンポジウムの最後に、座長が「なんだかわからなくなりましたね」 と言っていましたが、この言葉が今回の学術集会の内容を表していた と思います。しかし、以前よりもたくさんの専門医達、特に内科医が ASならびにその類縁疾患に興味を持つようになり(持ってくれる ようよなり)、病因解明や根治療法開発に向かって「着々と研究が 進んでいるな」という確かな感触を持てた学会ではありました。

井上 久(順天堂大学・整形外科)


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